Googleクチコミは消せる?企業向け風評被害対策ガイドと最新判決まとめ
2025/07/28
NEWS

たった1件のGoogleクチコミが、信用を壊す時代。
「Googleマップに悪いクチコミが書かれてしまった」
「内容が事実と異なるのに消せない」
こんなお悩みをお持ちの企業様・店舗様は年々増えています。
そんな中、2025年7月に、Googleクチコミに対して削除命令が出された画期的な判決が報じられ、企業の“クチコミ対策”が新たな局面を迎えています。
目次
【判例解説】Googleクチコミの削除命令が高裁で認められた事例
2025年7月23日、東京高裁は、Googleマップ上の歯科医院に対するクチコミ投稿について、「事実ではなく、社会的評価を損なう内容」として、Googleに対して削除を命じる判決を下しました。
参照:讀賣新聞オンライン『グーグルマップの口コミでの名誉棄損を認定、米グーグルに投稿削除命令…東京高裁』
該当クチコミの内容は「十分な説明、検査なしに、銀歯を取り歯を削ろうとする歯医者に驚いた」といったものでしたが、
裁判所は投稿内容が真実とは言えないと判断し名誉毀損を認め、Googleに対して削除を命じました。
Googleクチコミは「基本的に削除できない」って本当?
結論、ガイドライン違反や法的根拠があれば削除可能です。
Googleのガイドラインでは、以下のような内容は削除対象とされています。
虚偽の情報(事実無根の内容)
嫌がらせや誹謗中傷
なりすましや営業妨害
個人情報を含む投稿
Googleクチコミを削除するには、違反報告や裁判手続きなどのルートがあります。
しかし、現実的には「違反報告」だけで削除される確率は非常に低く、多くの場合で削除されないというのが実情です。
企業が取れるGoogleクチコミ削除の主な対応フロー
① Googleに違反報告を出す(初期対応)
ガイドライン違反が明確な場合は、Googleマップの管理画面から違反報告が可能です。
② 法的手続きによる削除請求
法的な手続きには主に、
・仮処分申請(削除命令)
・発信者情報開示請求(投稿者の特定)
・損害賠償請求(名誉毀損に対する対応)
などがあります。
③ クチコミバランスの改善(風評被害対策)
削除が難しい場合でも、ポジティブなクチコミを増やすことで、全体評価を健全化することが可能です。
また、返信対応などを行うことで、他の閲覧者へ与える誤解を防ぐ効果もあります。
クチコミは「資産」にも「リスク」にもなる
Googleクチコミは、今や集客・採用・信用力を左右する重要な要素です。
一方で、たった1件の悪質な投稿が、大きな売上機会損失を招くケースも少なくありません。
例えば弊社では、
投稿削除に向けた申請支援(ガイドライン違反報告・弁護士連携)
ネガティブ投稿が目立たないよう、良質なクチコミの投稿促進支援
といったような総合的なサポートを提供しています。
「これはちょっとおかしいな」と思った時点で、ぜひ一度ご相談ください。
