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切り抜かれた情報には要注意!

2025/06/02

基礎知識

切り抜かれた情報には要注意!

自民党の小野寺政調会長が番組内で「手取りが増えてしまう」と発言し、SNS上で「庶民感覚がない」「政治家失格」といった非難が拡散され、大炎上に発展しました。

しかし実際には、制度の不公平性を指摘した発言だったにもかかわらず、発言の一部だけが切り取られ、意図と真逆の意味で受け取られたのです。
インターネット社会が広がる中で、こうした誤解による炎上は度々起きていますが、本コラムでは何故誤解が拡散してしまうのか、その影響について触れながら解説していきます。

誤解の拡散

小野寺氏は確かに、2024年12月のNHK番組で「手取りが増えてしまう」と発言しています。
しかしこれは国民全体の手取りが増えることを問題視したわけではなく、「103万円の壁」対策として国民民主党の主張を実行すると、年収2000万円以上の世帯への恩恵がより大きくなると説明する中での発言でした。

しかしながら、切り抜かれた一部の発言だけが拡散され、ネットでは「手取りが増えると悪いのか?」「ふざけんな小野寺!」「自民党消えてしまえ」と悪意のある投稿がなされてしまいました。

何故誤解は拡散されてしまうのか

そもそも何故誤った情報が拡散されてしまうのでしょうか。

SNSのプラットフォームは、ユーザーの閲覧履歴を元に「関心のある情報」を優先的に表示するアルゴリズムによって動いています。これは、ユーザーの興味関心にマッチしたコンテンツを届けることで、閲覧数を最大化し、広告収入を得るための仕組み(=アテンション・エコノミー)です。

この結果、利用者は情報を「選んで見ている」というより、「見せられている」状態になりやすく、偏った情報や誤情報にも気づかず受け入れてしまうリスクが高まります。

さらに、怒りや不安などのネガティブな感情を引き起こす情報は、拡散力が非常に高いため、誤解に基づいた炎上があっという間に広がってしまうのです。

対策の難しさ

こうした誤解による炎上がもし選挙期間中に起きれば、有権者の投票行動にも影響を与えかねないと、与野党は選挙中のSNS上の真偽不明情報への対応を強化しようと協議を重ねているそうです。

いずれも早急な検討が求められますが、選挙は候補者が有権者の関心を奪い合うという側面があるためSNSと相性が良く、小野寺氏のような炎上を防ぐのは難しいと考えられています。
現状、即効性のある対応は難しく、法整備もまだ十分ではありません。

そしてこの問題は政治家に限らず、企業・店舗・個人問わず誰にでも起こり得る現代の「風評リスク」だといえるでしょう。

まとめ

こうした事例からわかるように、「自分に落ち度がない発言」「正しい内容」だったとしても、文脈を無視した切り取りや誤解が拡散することで、インターネット上では容易に“悪者”にされてしまいます。

そこで弊社が提供している風評被害対策サービスでは、以下のようなサポートを通じて、こうしたリスクから貴社・貴団体・ご本人を守るお手伝いをしております。

検索エンジンのサジェスト改善対策
SNS・掲示板・検索エンジン上の悪質な投稿の監視
口コミ評価の改善・向上コンサルティング

「意図せぬ炎上」や「誤解によるバッシング」が拡散する前に、正しい備えを始めてみませんか?

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