求人応募が増えないのはAIのせい?
2025/12/15
基礎知識

生成AIや口コミの誤解が企業の信用を左右する時代。
求人を出しても応募が増えない。面接までは来るのに辞退が増えた。紹介会社から、候補者の温度感が低いと言われる。
こうした採用のつまずきは、条件や仕事内容の問題だけで起きているとは限りません。
「応募が落ちたが、求人条件は変えていない」
「内定辞退が増え、理由が曖昧」
「面接でネットの口コミを突っ込まれる」
ひとつでも当てはまるなら、原因は求人の外にある可能性があります。
今回のコラムでは、
①何故求人を出しても応募が増えないのか
②どうしたら改善できるのか
の2点に着目して、その方法について解説していきます。
採用が伸びない本当の理由は、検索結果と口コミの第一印象かも
ひと昔前と比べて、求職者の行動には大きく異なる点があります。
それは、応募前に会社名を検索する、というところです。
小中学生の頃からスマートフォンを持ち、現役世代の中でも特に多くの時間をインターネットと共に育ってきたのが今の求職者です。
そんな彼らにとって、
「多くの情報をとりあえず集めて確認する」
というのは当たり前の行為になっています。
そのため、求人広告に掲載されている情報だけでなく、会社名を検索して1ページ目に出てくる情報は、企業を判断するための重要な情報源になります。
最近はその中でも、Google検索上部に表示されるAI Overviewsが重要視されています。
AI Overviewsとは、ユーザーがサイトを開く前に、AIが要約した答えが検索上部に出てくる機能です。
ただし、この要約は誤っていたり、極端な情報を拾ったりする事例が過去に問題にもなっていました。
AI Overviewsが広げた影響
AI Overviewsは、検索結果上で参照元リンクを表示し、複数サイトを根拠として要約します。
人材領域では、求人ボックス、Indeed、マイナビ転職などの求人・転職サイトが引用されやすいという調査が出ています。
【2025年最新】AI Overviewsに最も引用されている求人サイトランキング、1位は「求人ボックス」――CINCが独自調査
ここでポイントは、候補者の検索意図です。
売り手市場のここ数年は、候補者は会社の良い点より、やめておく理由を探す傾向があります。
そのため、生の声である口コミ系の情報は強く刺さりやすい傾向にあります。
さらに、求人・転職系サイトがAI Overviewsに引用されやすい状況にある以上、採用口コミサイトが参照候補になる土壌も強まっています。
これはGoogleの公式仕様として断定できる話ではありませんが、検索の上部に答えが出る構造そのものが、企業の評判リスクを増幅させています。
応募を増やす前に、応募が減る原因を塞ぐ
応募を増やしたいとき、多くの企業が求人媒体の追加や広告強化に走りがちです。
ただ、入口の印象が悪いまま露出だけ増やすと、費用対効果が落ちます。見られる回数が増えた分、離脱も増えるからです。
まずやるべきは、企業評判が応募を削っている箇所を特定し、順番に塞ぐことです。
現場では次の3点セットが効きます。
ネット上の風評被害対策
風評被害というと炎上を想像されがちですが、採用に効くのは静かな誤解です。
・古い投稿が検索上位に残っている
・事実誤認の書き込みがある
・社名のサジェストが悪い方向に寄っている
・まとめ記事や掲示板の印象が強い
これらを早期に摘み、検索面の印象を崩さない状態を作ります。
Googleクチコミの改善
低評価をゼロにする話ではありません。
候補者や顧客が見ているのは、起きた出来事より、会社がどう向き合っているかです。
・返信を整え、誤解が生まれにくい説明を置く
・体験のばらつきを減らし、評価が偏りにくい運用に変える
・必要に応じて、適切な形で改善の事実を示す
クチコミは集客だけでなく、採用の信用にも直結しやすい領域です。
ホームページ制作
採用に効くホームページは、デザインも大事ですが設計が先です。
ところが、採用ページが薄い、情報が散らばっている、更新されていない。これだけで不安が勝ちます。
・仕事内容の具体
・評価と昇給の基準
・どんな人が合うか、合わないか
・よくある誤解への先回りFAQ
・働く環境の証拠となる情報
こうした一次情報が揃うと、AIの要約にも引用されやすくなります。

ライフデザインでは3領域を一気通貫で支援
弊社は、ネット上の企業評判が原因で応募が減る課題に対し、上記の3領域を一気通貫で支援しています。
採用の問題を採用だけで解こうとすると、打ち手が狭くなります。
企業名検索をしたときに、候補者が何を見て、どこで迷い、どこで離脱しているか。
入口の印象を整えるだけで、応募の量も質も変わるケースは少なくありません。
弊社では、検索結果・口コミ・ホームページの状態を確認し、応募減につながっている要因を無料で整理します。
ご相談はお問い合わせフォームよりご連絡ください。


