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チャットAIの登場でBingの利用率が急増している件

2023/07/04

基礎知識

チャットAIの登場でBingの利用率が急増している件

OpenAIが提供するchatGPTが登場してから、BingAIやBard(試験運用中)など各検索エンジンがチャットAIツールを実装しています。
これによりこれまで圧倒的シェアを占めていたGoogleのシェアが少しずつ分散されてきています。
今回はどのように推移しているのかご紹介したいと思います。

現在の状況は?

以下の画像は2022年7月~2023年7月までの検索エンジンの日本国内シェアの推移表です。


出典:StatCounter

デスクトップ(PC)、モバイルのシェアを総括するとGoogleが75%ほど、Yahoo!が13%ほどを占めており、全体シェアはこれまでとあまり変化がないように思われます。

では、次にそれぞれのプラットフォームで比較してみます。


出典:StatCounter

こちらはモバイルでの検索エンジンのシェア率です。
Yahoo!のシェア率が約17%と全体時と比較して4%高いことが分かります。Yahoo!はコンテンツが充実しており、天気やスポーツ情報などをYahoo!検索から入手しているユーザーが多くその影響ではないかと思われます。
しかしモバイルでも以前Googleが約80%を占めています。


出典:StatCounter

こちらはデスクトップ(PC)での検索エンジンのシェア率です。
全体結果から大きくシェアが異なるのが分かります。
Googleが約69%、Bingが約20%となっています。モバイルでは0.5%ほどだったBingがデスクトップでは20%にも飛躍しています。
2020年まではYahoo!・Bingで全体の20%ほどのシェアの中で争っていたのですが、2022年に入ると右肩上がりにシェアを伸ばし、2023年以降はBingが全体の20%、Yahoo!が全体の10%ほどを占めるまでになりました。

そして2023年7月現在はこれまで80%ほどを占めていたGoogleが69%まで数値が下がっています。
デスクトップの場合、1台で複数の検索エンジンを使用するユーザーが多いもののここまで大きく変動した要因はどこにあるのでしょうか。

デスクトップの検索エンジンシェアが変動した要因

ここからは推察によるものですが、大きな要因としては会話型AIの登場が考えられます。
日本語版対応の会話型AIであるchatGPTが登場した途端、瞬く間に世界中で利用されるようになりました。
そしてopenAIに出資していたMicrosoftがいち早くこの会話型AIをBing検索に搭載したことにより、ユーザーの感心がBingに集まったことがトリガーとなりここまでシェアを伸ばしたと考えられます。

また、Googleも独自の会話型AI「Bard」の試験運用を開始していますが現状はBingやchatGPTに後れを取るような形になっています。

今後はチャットAIを利用したサービスや検索体験が主流になっていくものと思われ、Googleも急ピッチで開発を進めている段階なのでは。

直近ではTwitterの大規模なAPI制限によりユーザーの大量離脱や新テキスト型SNS「Threads」の躍進など、これまでのメジャーが大きく変わろうとしていることもあり、
今後の状況も取りまとめていきたいと思います。

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