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Googleクチコミに削除命令 消えないクチコミは裁判をおこすしかない?

2024/04/08

Googleビジネスプロフィール

Googleクチコミに削除命令 消えないクチコミは裁判をおこすしかない?

Googleマップ上のクチコミで不当な中傷を投稿されて名誉を傷つけられたとして、動物病院の運営会社が投稿されたクチコミの削除などをマップの管理会社に求めた裁判で、東京地裁立川支部は3月26日、クチコミの一部を消すよう命じました。

今回はこの裁判から、Googleのクチコミの削除ついて掘り下げて解説していきます。

訴訟の概要

病院の運営会社は、2020年から2022年9月ごろにかけて、「動物病院の口コミに『表に出ないだけで、誤診も複数ある』などの事実ではない複数の投稿があり、名誉を傷つけられた」と主張し、投稿を削除するよう管理会社側に求めていました。

判決を命じた香川礼子裁判官は、投稿の一部を「原告の社会的地位を低下させるもの」と認定。その上で内容も真実と認められないなどとし、名誉毀損に当たり削除が認められるべきだと判断しました。

クチコミは削除できるの?

そもそも、Googleマップに書き込まれたクチコミは削除可能なのでしょうか。

結論から言うと、自分自身での削除はできず、削除“依頼”を行う形となります。

自分自身で削除依頼を行う

ご自身でGoogleへ削除申請を行います。

Googleの利用規約に違反していると認められると削除対象となる場合があります。

弁護士に依頼を行う

弁護士経由でGoogleに削除申請を行います。今回ご紹介した裁判はこちらに該当します。

削除依頼に応じてもらえない場合は、仮処分という裁判手続きを検討することになります。
Googleが口コミ削除をそのままスムーズに認めない場合もあり、争ってきた場合には実際に削除されるまで半年~1年ほどかかる場合があります。
弁護士を立てる場合には相応の費用が必要となる点も留意しておかなくてはならず、口コミの削除にどれくらいコストをかけるべきか検討する必要があります。

⚠注意⚠
削除代行業者が削除依頼をすることは「弁護士法違反で違法」とする裁判例があり、利用するのはオススメ出来ません。

削除依頼として報告できるクチコミ

では、Googleが定めるクチコミの削除基準とは、どういったものなのでしょうか。
削除依頼の基準には、以下のようなものが含まれます。

虚偽のコンテンツ、偽装行為

他のユーザーを欺く目的で事実を歪めたり、他のユーザーの意思決定に不当な影響を与える可能性があることを知りながら、情報を歪めたりする行為を指しています。

不適切なコンテンツまたは行為

個人情報の無断記載、法律に違反するような内容の書き込みがこれらに該当します。

また、ヘイトスピーチやハラスメントに該当するようなクチコミ、その場所とは全く関係のないクチコミも削除基準の対象となります。

参照:マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーヘルプ

他にも、Google ではスパムの自動検出システムを使用して、スパムの可能性が高いクチコミは自動で削除しています。

こう見ると、根も葉もない悪評を書いているクチコミは軒並み消えてしまいそうですが、現実はそうではありません。

Googleは、
“事業体と投稿者との間で事実について意見の相違がある場合、Google が関与することはありませんのでご了承ください。特定の顧客体験について、どちらの見解が正しいかを確実に判断する方法がないためです。”
とヘルプに記載しています。

参照:Googleビジネスプロフィールヘルプ

つまり、『内容に不満がある』、『気に入らない』という理由でクチコミが削除されることはありません。
また、こちらが正当な削除理由だと思って申請しても、削除されない場合も多いのです。

削除されないクチコミの対処法

それでは、違反報告をしても削除されないクチコミに関しては、裁判を起こす以外もう打つ手がないのでしょうか。

そのような場合であっても、専門業者であれば対応可能かもしれません。

ライフデザインでは、お客様のお悩みの状況に合わせて、適切な施策をご紹介いたします。
弁護士に削除を依頼するよりもコストを抑えて解決できる可能性が高いので、是非ご検討下さい。

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弊社では豊富なGoogleビジネスプロフィール運用経験に基づいた対策を複数ご提供しております。お気軽にお問い合わせください。

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